素人音響の独り言1
一度起こったが最後、この流れは誰にも止められない。一度あれば二度あり、二度あれば三度ある。確率論では、一度起こってしまった事象がその後も複数回現れるという事は予測されているが、この記事はあくまで定期執筆者が『何らか』の理由で記事を落稿した場合にのみ掲載され、登場する確率は他記事と比較し圧倒的なまでに低い『はず』である。 そして事象を情報へと置き換えた確率情報論では、確率の低い情報の持つ情報量は少ない事が定義されている。したがって、この記事の持つ情報量は他記事と比較して圧倒的に情報量が少ないわけである。情報量が少ないという事はこの記事のブログに対する役割や責任は少ないわけであり、何を書いても許されるのである。
とまぁ、無茶苦茶な論を展開させました。明けましておめでとうございます、三濱徹也です。WEBマスタの小林大陸が再三再四警告をしたにも拘らず、記事を落稿した人間がいて、その代わりとしてこの記事が日の目を見る事になっています。
冒頭の文章を読むと「いったい何を書く気だこいつは」などと危機感を感じさせてしまいそうですが、変な事を書くわけではございません。前回の僕の記事では僕の記事の一貫したテーマを決めるという宿題がありましたが、ついに決定しました。
『素人音響の独り言』
と題しまして、日頃のFlash収録や公演音響での諸々をお話したいと思います。このブログ、レギュラー執筆者が七人いるというのに、誰一人として団体の日々の活動をお伝えする記事を書かないという素晴らしさ。それをレギュラー執筆陣ではない僕が不定期更新でお伝えします。これぞアガリスククオリティ。
さて、第一回となります今回は、前回公演である『ゴーストアクターズ』浦安公演の準備中の一コマからお送りすることとしましょう。浦安公演では特別上映としてFlash『冠位十二階の制定』や音声短編『アボカド』等を公開しました。その中でネットでの公開を見送っている短編映画を一般に公開したんです。
しかし、その映画の音量と他のFlash等の音量に大きな差があってその音量差を何とかせねばならんとなったわけです。
その差というのが、映画を適正な音量に調整すればFlashの音声がまったく聞こえず、Flashの音量を基準にすれば映画の音量が超爆音になるというもの。しかもその両方を同じPCからPAに出力するわけです。PA機器というのはそこまでの音量差は考慮しておらず、普通ならそれだけの音量差がある場合はそもそも音の出所を変えるものです。(CDデッキを二つ使ったり...etc)本来ならばPCの音量を上映の合間に変更したいところですが、映像が無圧縮のaviでそちらにPCの処理能力の大半を持ってかれてしまい、これ以上操作を増やすのはチョット怖いという状況でした。
(んー、状況はわかってもらえましたかな?説明下手でスマソ。)
ところで、PAルームにはなかなか立派なミキサーがありました。ミキサーです。音響屋さんという職業を聞いて真っ先に思い浮かべるような機械なので説明は要らないでしょう。一応リンクをはっときます。このミキサーにはフェーダーとゲインという音量を変えるための機構が二つあるんですよ。で、それぞれにはそれぞれの役割があります。フェーダーは本番中動かして音量の調整をするためのもの。音量が大きいなと思ったときに小さくするためのものなわけです。で、ゲインはというと接続する機器の基準となる音量にあわせてセットするわけです。つまり接続先を変えない限りは弄らないものなのです。
で、最初はフェーダーを動かして映像とFlashの音量差を吸収しようとしたのですが、そうすると映像のときにフェーダーを一番下からちょっと浮かせるくらいまで下げねばならない上に、それでも映像のほうが音量がでかいときた。客席で見学していたスタッフ陣は不平不満を好き勝手に言うばかり。そんな中誰かが「ゲインを弄ればいいじゃん」とか言う始末。それに対する僕の返答が「ゲインは弄るもんじゃねーんだよ。」
今でもスタッフ間ではその言葉はネタにされますが間違ったことは言ってないはずですよ。ゲインというものはPA機器の安全装置という側面も持ってまして、ゲインを最初にきちんと設定しておけば、あとはある程度の範囲内で弄り回してもスピーカを壊すことはないという安心感を我々音響に提供してくれるわけです。しかし、ゲインを弄った上に間違って設定してしまった時、その上さらに予想外の過大入力があった時には、スピーカーはぶっ飛んで会場内の全員が卒倒し耳に障害を抱えることになってしまうわけです。その時には、PA装置の修理費を請求されるわ、観客への補償を考えなきゃならんわ、ニュースで騒がれ活動不能になるわということになるわけですよ。や、笑い話でなくマジで。
ま、結局はゲインを弄ることで何とかしたのですが、あの時はスピーカーを壊さないかどうかヒヤヒヤもんでした。ただでさえ処理能力ぎりぎりの状態のPCを繋いでるわけですから、そんな時にエラー音が鳴ろうものなら...ヒ~。皆さんはこういう事態になったときはゲインは弄らないようにしてください。そもそもそんな大きな音量差にならないように事前準備をキチンとするようにしましょう。
2008/01/04 ミハマ | 個別ページ | コメント(0)