ホーム > ブログ

ブログ

恐るべし高級車

ある日私が祖母が住む世田谷区の高級住宅街を歩いておりますと、 高級住宅街に相応しい、高級車専門の中古車販売店がありました。 中古車でありながら800万円を超える様な車が所狭しと並べられています。 私が普段地元で見る様な中古車販売店とは、価格が文字通り「桁違い」です。 恐るべし高級車。

しかし置いてあるのはどれも流石は超高級車。 外観はもちろん、内部にも金がかかっていることがありありとわかります。 車体右側の窓から運転席をのぞき込むと、革張りのシートに、 天然木を削りだしたとでも言わんばかりのなめらかな内装が見えます。 オートクルーザーやオーディオ機器のコントローラを内蔵したハンドルも、 各車とも工夫を凝らした贅沢で特徴的な作りに仕上がっています。 恐るべし高級車。

その高級車ばかりが並ぶ販売店の中でも、一際目につく高い車がありました。 車体右側の窓からその車の運転席を覗くと、 運転席周りが他のどの車とも大きく違うのがわかります。 運転席の本来ハンドルがあるべき場所にハンドルが無いのです。 本来ハンドルがあって然るべき場所が開閉する様に見受けられるますので、 恐らくは運転手が運転席についた時にそこが開き、 折り畳まれて収納されていたハンドルが手元に表れる構造となっているのでしょう。 恐るべし高級車。

何しろ高級車は高級車であって、高級なのです。 容易に車が盗まれないように、強固な防犯装置が実装されていることが求められます。 駆動に必要不可欠なハンドルを車体内部に収納してしまうというこの構造は、 車の窃盗を防止する上で非常に効果的な機構と言えるでしょう。

しかし、ハンドルは車両の極めて重要な駆動部品の一つであって、 走行中にこれが破損すれば重大な事故は免れません。 思うに、特殊な素材や高度な技術を用いて、この様な複雑な機構を採用しつつも、 運転中に絶対に破損することの無いように強度を維持しているのでしょう。 それが極めて有効な防犯策であるということは自明であるとは言っても、 製造コストの節約が求められる一般車に実装されないのも納得出来ます。 恐るべし高級車。

しかもよく見てみると、外部から見えない様に格納されている駆動系はハンドルのみでは無く、 アクセルやブレーキなどのペダル類も車体内部に格納され、 外部からはアクセス出来ない様になっています。 これでは高級車窃盗団と言えど、手も足も出せないことでしょう。 恐るべし高級車。

車体内部を良く見てみると、助手席にはハンドルやペダルがついています。 なるほど、いくら強度を強化しようとも、形あるものはいつか壊れるもの。 走行中に駆動系が故障しても平気な様に、予備が助手席に取り付けてあるわけです。 一般車には真似が出来ない、正副二系統の駆動系を持つ車両だということです。 流石は高級外車。 助手席にまでハンドルを取り付けるとは。

こうして、私は高級外車の凄さに圧倒されながら、 「左ハンドル」という掲示を意図的に無視しながら帰路についたのであります。

2008/04/05 コバヤシ | | コメント(0)


コメントする

ブログに戻る

広告

Sponsored Link