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スマッシュ・ヒット

あさこしは最近騒いでいる西村賢太の作品を立続けに二冊読了。

「二度はゆけぬ町の地図」と、「小銭を数える」という二冊。

この「小銭を数える」収録の、「焼却炉行き赤ん坊」は、
この2009年で読んだ小説のベストかもしれない。
(ちなみに桜庭一樹の「ファミリー・ポートレート」もベスト候補)

以前書いた「どうで死ぬ身の一踊り」の続編というか、
そもそも全て同じ人間の書いた私小説なので人生が続いているように
小説も時代は違えど関連をもっているのは当たり前か。

つまり全部ダメ人間のダメ人生の話。

「二度は~」は彼の青春時代を描いている。
短編四編の共通のアイテムとして使われているのが、
「臭い(匂いに非ず)」、しかも汗とか烏賊とか腋臭です。
だってタイトルが「腋臭風呂」だぜ?

読む気をなくしましたか?もったいない。

「小銭を~」が今のところ最新作なのかな?
こちらは「どうで~」と同時代、つまり同じ「女」との共同生活。
さっきも言ったが「焼却炉行き赤ん坊(なんてショッキングなタイトル!!)」
、久々に魂が震えるような傑作を読んだ。
声をあげて笑い、背中がゾワッとし、居た堪れなくなる。

もっていかれた。感動した。

何だかわからない「物語」の塊をぶつけられた。
この罵詈雑言の嵐を体験してほしい。
スカッとすると同時に哀しくなる。

公演が一つ終わる度に、こういう作家に一人出会う気がする。

2009/07/27 システム | | コメント(0)


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