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「余命1時間の花嫁」チラシ作成記 その2~アイディア~

冨坂です。

誰に向けてるのか若干靄がかかったまま発進したこの企画ですが、まぁ書きます。今回は2回目で、本チラシのデザインの企画とかアイディアとかそういった「コンセプト」「意図」っす。

余命1時間の花嫁の企画意図が「どう見てもバカバカしいコメディ、だけど余命1時間なんだよ?」という感じなので、そこをいかに表現するかという話です。最初に打ち合わせしたのが8/6だから実は相当日が経っているんですが。

まず伝えるべき情報は
・結婚式の場が舞台である
・コメディである
・一時間後には死ぬ
の三点です

「結婚式の場」を伝えるためには、まぁベタに教会でウェディングドレスの花嫁と花婿が向き合ってる絵。ベタで安易だけど、他の部分との複合により意味を持たせるならば、要素一つ一つはベタでいいと思うんです。細かい「あえて」の積み重ねはブレにしかならないと思うんです。

そして「コメディである」ことを伝えるために、どうするとこの設定の持つバカバカしさを表現できるか。タイトルのパロディ具合がすでにそうなんですが、チラシということで絵でも見せたいわけで。
「タイムリミットが迫っている」「急いでいる」を表現する案として「バージンロードをクラウチングスタートしている」「電光掲示板で100分の1秒からカウントダウンしている」といった案も出たんですが、「追われてる感じがしない」とか「デジタル時計は静止画じゃ意味が無い」などで、「火のついた爆弾を持っている」という案に。

「あと一時間で死ぬ」という部分は、ことさらプッシュするものでもないので(公演自体、死は作品のメインストリームではそんなに語られない。言外の余白から感じ取ってくれればというスタイル)、控えめに、芝居を見終わった人や、深読みした人が気づくサービスとして隠すことに。といいつつ書いちゃったけど。
具体的には、(演劇のチラシによくある)「裏だからモノクロ印刷で背景に写真がある」と見せかけておいて、芝居を最後まで見たひとが見返すと、「この裏面って実は○○じゃん!」「モノクロになってる意味...!」と気づくという仕掛け。これは映画「サマーウォーズ」のチラシ(全員集合のようで、大事な人が写っていないでしょ!?)を見て気づいたことを反映させてます。チラシにも物語性を持たせる、っていう。

そもそも今回の作品が「芝居本編のストーリーラインはどう見てもコメディ、でも設定とか公演全体とか後日譚を考えると...」という意図で作られるので、そこらへんのアートワークを、細部にいたるまで「意味」を「情報」をしっかりコントロールしていこうという話です。

そこらへんの詳しくて面白くて超ボリュームの話を今日fringe(演劇の制作部門専門サイト)のここで見つけた。超タメになる。

というわけでデザインの「意図」「コンセプト」の話は以上。今回で気づいて決めたことですが、アガリスクでは絵画的な「味」とか見た目の「格好よさ」よりも情報と情報の間の「意味」「意図」にこだわってデザインを考えていきます。

2009/09/18 トミサカ | | コメント(0)


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