ホーム > 企画情報 > Love Situation'21 > 第一回「夏の湖のボートの上で」
ボクのカノジョ?
日差しが照りつけ、ゆっくりと白い肌を焼く。湖の上だと言うのに、汗も止まらないほどの暑さで、シャツは肌に貼り付き、朝セットした髪の毛もすでに寝てしまっている。
「誰もいないね」
ボートを漕ぎながら、ボクは目の前の彼女に優しく声をかけた。
「・・・」
さっきからずっとこんな調子だ。ボクが声をかけても、カノジョは沈黙を続けている。さすがのボクも少し気まずくなってきた。だけど、ボクはこの気まずいと感じる中に、心地よさを感じてしまう。
「今日は風強いね」
ボクはまた声をかける。たまに吹く大きな風が水面を走り、ボートを煽り、傾ける。ボクは、勢いのある風に顔をしかめてしまう。カノジョも髪の毛を大きくなびかせ、ゆっくりと体を揺らしていた。
また風が強まり、ボートの向きを徐々に変える。ゆっくりと、カノジョが光を背負うようになり、水面もそれを反射し、強すぎる光が僕の目を眩ます。カノジョの少しうなだれたシルエットだけが見えた。
ボートの向きも、ボクの目も、自然と元に戻り、ボクはカノジョの顔を見る。…微笑んでる。だが、カノジョはすぐに表情を戻してしまう。
「君は笑ってる顔が一番だよ」
ボクは、カノジョの頬に手を当て、笑顔を促す。それでも頑固なカノジョは表情を変えてくれない。困ったボクは、少し強引にカノジョの表情を変える。さすがのカノジョも、我慢できずに笑ってしまう。今日一番の笑顔だ。カノジョは笑い続けている。ボクもつられて笑顔になった。
「やっぱり」
ボクは心から言葉をもらした。
これからもカノジョの笑顔はボクに向けられ続ける。
キミはボクを愛し、ボクはキミを愛し続ける。
永遠に…
川治弘毅
書評
- 近藤
- なんでハテナなの?
- 愛場
- 寒気がするよね。浅越だよね、これ。カタカナだもん。
- 近藤
- カタカナって時点でヒクよね。
- 愛場
- これも、大陸と同じような萌えを感じるよね。
- 坂口
- 最初がさ、日差しが照りつけ白い肌を焼く、だよ?もう気持ち悪い。
- 愛場
- シャツが肌に張り付きとかの表現もキモイし。
- 坂口
- 無理。
- 愛場
- 無理。
- 近藤
- 無理。
- 坂口
- 最後二行あけて永遠にが気持ち悪い。
- 愛場
- ずっと読んでて、どうしよう、川治先輩だったらって考えちゃって。川治先輩だったらやだなぁとか思いながら。けど、たぶん浅越なんだよね。僕は彼女の頬に手を当て笑顔を促すって、これがもう最高にキモイ。こういうこと想像してるのかなって思わない?
- 坂口
- 思う思う。
- 坂口
- (こんなこと想像している男は)恋愛の範囲に入らなくない?あたしは駄目。
- 愛場
- (書いてる人は)絶対浅越だよね。
- 坂口
- 絶対浅越だね。間違いないよね。
- 近藤
- 最後の四行ぐらいをどういう心境で書いたのか知りたい。
- 愛場
- これ彼女じゃないんじゃないの?
- 坂口
- 漢字で書くとほんとの彼女になっちゃうから、あえてカタカナなんじゃない?
- 愛場
- なるほどー。
- 近藤
- こういうことがポンと出てくるんだったら私は付き合えない。そばにいるのもヤだ。こういう台詞を真正面から言われたら、サァーーってヒク。
- 坂口
- 君は笑っている顔が一番だよってのが一番嫌。
- 愛場
- その後に、顔に手が来たらキモクってしょうがない。
- 坂口
- あ、でもあたし言われたことある。メールだったけど。
- 愛場
- 言い方にもよらない?軽くいわれるなら良いんじゃない?
- 坂口
- あたしがいわれたシチュエーションは、あたしはすぐ泣くから、あたしだけじゃなくて女の子は笑ってる顔が一番なんだから、泣かないでって。それは、嬉しかった。
- 坂口
- 「君は」はいやだな。
- 愛場
- 「君は」は嫌。
- 坂口
- それと、なんで彼女は沈黙を続けているのかがわからない。どういう状況なのか。
- 愛場
- あたしは何が嫌って、カタカナが嫌。
- 坂口
- やっぱりもキモイよね。
- 愛場
- キモーーイ。
- 近藤
- もし付き合っていないのだとしたら、自意識過剰だよね。ぼくは君を愛し続けるって自意識過剰だよ。
- 愛場
- だから、あたしは最後のこれで付き合ってるのかなって思ったの。
- 坂口
- そんな感じだけど、とりあえずヤダ。