【特別企画】2018年を振り返る~アガリスクの12か月~

2018年のアガリスクの活動を、メンバーによる座談会形式でプレイバック!
創作秘話・反省・愚痴・・・今だから話せる本音トークで平成最後の1年を振り返りつつ、2019年に向けた各人の抱負を聞きました。
〈進行・構成:淺越岳人  写真:佐伯凛果 欠席:甲田守・塩原俊之

ほんとに大変だったな、ってことくらいしか覚えてないんです

淺越  まず1月と2月。2月に『卒業式、実行』があったんで、1月はその準備かな。
矢吹  それにしても『歌う会』の雪はヒドかったよね。
一同  (笑い)
淺越  2018年のアガリスクは大雪から始まったっていう。
前田  本当にすごかった。
矢吹  よくまあお客さん来たよね。
前田  スノボウェアで行ったもん、あたし。
矢吹  僕自転車押してった。
熊谷  よく自転車で来たね、あの中。
津和野 おれ参加してないからさあ。
榎並  わたしも参加してないです。
津和野 だからLINEとかで見てて、大変だなって。
淺越  他人事!
津和野 何人かいなかったんだっけ?
鹿島  なんでやっけ?
榎並  インフルエンザ!
一同  あー。
前田  なんか1人治ったら次の人みたいになってた。
津和野 おれあれだ、犬の調子が悪かったんだ。
淺越  企画としては公演のために合唱曲が必要だってなって、それをお客さん交えて録音しましょう、てものだったんだけど。フタを開けたら微妙な人数。
冨坂  実際あれどれくらいの人数だったんだっけ?
矢吹  10人ちょい?
前田  15~6人くらいかな。
熊谷  キャスト合わせて。
鹿島  だからお客さんと、客演さんも来てくれて。
津和野 あと星野源も来てくれて。
一同  (笑い)
淺越  録音したの加工して使ったはずなのに、元々の音源の、星野源の主張が強かったやつね。・・・で、『卒業式、実行』になるんだけど。これはもう、榎並から。
榎並  いや、でも覚えてないんですよ。・・・ごめんなさい、なんも覚えてないっす。
鹿島  いや思い出してよ!
津和野 そういう企画だから!
榎並  ほんとに、大変だったな、ってことくらいしか覚えてないんですよ。
一同  あー。
津和野 言うてもう1年位前だしね。
冨坂  もっと前な気がする。
鹿島  これ今年やったんや、てなる。
津和野 結構前な気がする。だってあれでしょ、ボス村松が出てて・・・
淺越  初演!というか!
冨坂  それは3年前の(『紅白旗合戦』)。
熊谷  でも『紅白~』も3年前か・・・5年前くらいかと思った。
津和野 結構振り返るな。
冨坂  『ナイゲン(全国版)』と『紅白旗合戦』が同じ年、ていうのが実感がない。
鹿島  マジか!
熊谷  もっと前な感じするよね。
淺越  他『卒業式~』であります?大変だったこととか。
前田  書道が大変だった。
冨坂  年明けからずっと書いてたもんね。
前田  12月くらいから書道教室も通ってて。肘がベロベロになった。
津和野 「一芸枠」が多かったからね。凄い大変そうだった。
前田  淺越さんも唇がね?
淺越  数年ぶりに真面目にトランペット吹いたからね。普段と別のプレッシャーがあった。
津和野 おれも言うて「一芸枠」というか。音ネタ枠。
鹿島  淺越はあれ、劇場入ってからの合わせが大変やなかった?何回もやらされて。
淺越  しかも小屋入る直前に曲変えられるっていう。
榎並  そうだった。
淺越  練習してた曲と全然違う曲を吹かされた。
前田  冨坂さん「全然知らない」みたいな顔してる!
津和野 その顔やめて?
冨坂  え、その前ってなんだった?
一同  はあ!?
鹿島  ハハハハ!
矢吹  ファンファーレ!
冨坂  そうだ。
淺越  それが直前に「マイバラード」に変えられて。
熊谷  その記憶ない。
津和野 やっぱね、イジメた方は覚えてないんだ。
熊谷  いやわたしはイジメてない!
冨坂  いやー、2月はおれも記憶がないわ。1年間のうちこれが一番大変じゃなかった?
榎並  そうかも。
淺越  他何かありました?良かったこととか。
矢吹  酸素カプセル。
前田  え?
津和野 皆さん聞きました?『卒業式、実行』で1番良かったこと、酸素カプセル。
一同  (笑い)
矢吹  だって。
熊谷  (中田)顕史郎さんが楽屋で教えてくれて。座組で流行って。
矢吹  結構みんな行ってたから。
津和野 でもそれが一番良かったって。
淺越  酸素カプセルって「回復」の思い出でしょ?結局マイナスの思い出じゃん。
津和野 あくまで削られたところからのプラスだから。
前田  でもあれ、みんな「良かったー」とか言いながら帰ってくるのに冨坂さんだけ・・・
冨坂  そもそもが寝てないから。酸素カプセルの効果なのかただの睡眠の効果なのか。
一同  (笑い)
津和野 いや酸素カプセルの話はいいんだよ!
淺越  このままだと『卒業式~』の意義は酸素カプセルに。
榎並  やばいやばい!
淺越  2018年本公演はこの1回しかなかったわけで。どういう意味があったのか、とか。
前田  お客さんに「もっと広い劇場でやればいいのに」みたいに言われることは多かった。それが今回(『わが家の最終的解決』)にかかってるの・・・かな?
熊谷  これ言っちゃっていいのかな、もともと『卒業式~』を年内に再演しようって話があって。そのために大きなホールを探しましょう、って。で応募したりしたけど、ダメだったり。それでじゃあ『わが家~』やりたいよね、てなったんだよ。
淺越  『ナイゲン』戦法を使おうとしたんだよね。2012年から13年にかけての。 
榎並  「勝手に名作化」しようって。
冨坂  あとは年齢的なあれこれがあって。
矢吹  そんなに待てないぞ、って。
淺越  タイミングは逃したわけだけど『卒業式~』どっかでやりたい?
冨坂  やりたいけどどうしたもんか。
津和野 全員先生。
熊谷  いやー。
冨坂  あれの難しいのは、2月とか3月にやらないと変な感じになるんだよね。
矢吹  だからその時期にそういう会場が取れるか、て話にもなるんだよね。
淺越  これを読んでる演劇関係者の皆さん、「ここ開いてるよ」って会場があればぜひ。

今年はやりたかったことが続々と実現した

淺越  3~5月はさっと行きたいんだけど、まず『カンフェス演劇関ケ原』。『時をかける稽古場2.0』で、、、
冨坂  『時かけ2』が去年ってのがもう。
熊谷  2017年3月、かな。
淺越  最新の公演映像がそれだったんで。それで見事「笑える賞」をいただきました。
一同  (拍手)
熊谷  「笑える賞」。すごい賞だね。
前田  ただ全体の「カンフェス大賞」でも5位だからね。
熊谷  健闘したよ、と。
淺越  一応2018年アガリスクが受賞したタイトルはコレになるのかな、と。受賞歴としては。・・・で、『新宿コントレックスVol.19』。
鹿島  『エイジ』だ。
前田  ゆきちゃんが稽古見てポカンとしたやつ。
冨坂  どう反応していいかわからないやつ。
榎並  『エイジ』は元ネタがわかんないから、「・・・わかる人には面白いと思います」って。
冨坂  あと『エイジ』は・・・劇場の壁を。
熊谷  マジでさー!
淺越  久しぶりにシアターミラクルを汚してしまった・・・
鹿島  久しぶりやないやん。アガリスクはミラクル汚しまくってる。
熊谷  シェービングクリーミングを壁に叩きつけて「大丈夫だよ」とか言ってたら・・・(編註:事前に劇場に許可は取っています)。
冨坂  クリーム自体は落ちるんだけど・・・
熊谷  壁が変色しちゃって。
冨坂  ペンキで補修しました。
津和野 お疲れさまでした。
熊谷  プロデューサーとして責任を取って、翌朝ペンキ買って塗り直しました。最悪だったね。
前田  面白かったけどね、昔のバラエティ番組みたいで。「そんなんやっていいんだー!」って。
熊谷  ダメなんだけどね。
津和野 おれ一応アガリスクで初主役。・・・あー、でも「銀狼」か、主役は。
一同  (笑い)
鹿島  いやいや、ダブル主演。
冨坂  あとサイコメトリーをコントでやれたのが。今年は今まで使いたかったネタがコントでやれて良かった。やりたかったけどやらんでもいいことが続々と実現したのが。
一同  (笑い)
淺越  コントレックスを回数やれたのもあって、コントに関しては新作が増えた。毎回新作作ってるから。
冨坂  ほんとだ。
淺越  このあとまた触れるけどショートアニメとか、本公演は1回しかやってないけど短い新作は結構作ってる。
熊谷  頑張りましたねえ。
淺越  で、地味に5月にWebサイトリニューアル。
冨坂  ずっと更新し続けてるからわけわかんなくなってる。
津和野 サグラダファミリア?
一同  (笑い)
淺越  だからラジオの新企画もここからだよね。
津和野 言うたら編成期と言うか。ジングルも変わったし。
熊谷  録り直したね。
前田  録り直したのになんでアレ?
冨坂  同じようなのが。
津和野 パッと聞きわかんない。
淺越  実はアレ(元のに)寄せてるから。音編集して。
鹿島  ハハハ!

久しぶりにやると楽しいんだよな、ナイゲン

淺越  で、6月。アガリスクではないのだけど、ここにいる半数以上が参加しているので。ILLUMMINUS Sellection版『ナイゲン』が上演されて。
冨坂  これ決まったのも『卒業式~』後。
矢吹  本当に急だね。
冨坂  小宮山さんという方が『卒業式~』観に来ていただいて。そこで「やりましょう」てなって、3か月後には幕が開くっていう。
前田  コントレックスの直後に稽古が始まって。
熊谷  休みなかったわ。
津和野 おれ知らねえわ。
淺越  急遽決まったからね。
冨坂  体調不良で降板が出て、津和野くんに代役として出てもらって。「アイスクリースマス」役で。
津和野 まさかやるとは思ってなかったけどね。なんかね、オファーじゃなかったから。お願いっていうか。「出られるよね?」みたいな。
冨坂  でも『時かけ2』のアレがあったから。
熊谷  焦らなかったよね、わたしたちは。ドンと構えてたから。
冨坂  翌日から京都行くのに比べたら。
熊谷  今回は1週間か2週間あったから。
津和野 で、合流したら劇団員がニヤニヤしてて。「人が降板してるんだぞ!」って。
淺越  「降板慣れ」してるからね。
熊谷  ニヤニヤとかは(してないよ)ねえ。
津和野 してんじゃん!でも『卒業式~』と『ナイゲン』でおれ高校生絞り出した結果、おれそこからドンドン老けて。
一同  (笑い)
津和野 白髪も増えたし。
熊谷  じゃあ『卒業式~』再演するときは先生役で。
冨坂  で、津和野君は前の役続投だけど、榎並さんは配役変わって「文化書記」になって。
榎並  1学年上がりました。
冨坂  あと初めて『ナイゲン』やった組の感想も。
熊谷  「どさまわり」は・・・すごい肌馴染みは良かったですね。
鹿島  『卒業式~』がね。
熊谷  こういう役はもうあんまりやらないのかな、とも思いましたけど。「やりきった感」があった。
冨坂  まあまあまあ、わかる。
熊谷  最終的にオリジナルをやって、やりきった感じが。当たり前だけど「どさまわり」が一番「どさまわり」だったんで。
冨坂  前田さんは?
前田  なんかイメージが似合わなんじゃないか、みたいな懸念があったけどフタを開けたら「1番ブスな監査」って。
津和野 誉められてたよね。
前田  だから「そういう役もできる」っていう自信にもなったのが良かったなと思いました。
冨坂  久しぶりにやると楽しいんだよな、『ナイゲン』。
津和野 もうやんないでしょ。
淺越  もういいでしょ。
熊谷  終わった時点では「2度とやんねえ」と思ったけど、今はちょっとやりたい気持ちがある。わたしは。だって1回しかやってないもん。そっちは3回くらいやってるだろうけど。
淺越  そんなこと言われても。あと、『ナイゲン』は外部の上演だったわけだけど、今年一年で結構ウチの作品は上演してもらってて。なかなか把握しきれないくらい。
鹿島  そうねえ。
冨坂  地味にたくさんやってもらってるのが『笑の太字』。各地の高校生が意外と『笑の太字』をやってる。
淺越  各地の高校生に三谷幸喜の悪口を言わせてる。
一同 (笑い)
津和野 学生運動みたいな。
前田  そのうちバレるよね。
熊谷  意外と広まってる。
淺越  「三谷幸喜に対して声をあげる人を増やす」という作中の目的が。
前田  あとワークショップとか行くと結構「アガリスクの○○出ました」って声かけられて。
冨坂  へえ。
前田  前田さん役の前田さんですよね、とか。
鹿島  ハハハ!
津和野 なんか気持ちわりいな。
淺越  あと引き続き『ナイゲン』もそうだし、『卒業式~』も。
冨坂  ある高校が。色々(学校と)揉めたらしくて結局タイトルを変えて上演してくれた。
前田  あと(大阪)芸大の後輩がやってくれたし。
鹿島  そうそう。
淺越  これから2019年も色々と決まってるみたいで。いい流れで。
熊谷  『ナイゲン』なんて劇団ミックスドッグスが。
冨坂  まだ詳細な条件詰めてないのに発表したから大丈夫かコイツらって。
一同  (笑い)

全国コントレックスは自然の力を感じた

淺越  で、ここで『全国コントレックス』と。
熊谷  『ナイゲン』から1週間後とか?
矢吹  10日間とかな?5回くらいしか稽古ない、ってうちの2回がトんで。
鹿島  新作なのに。
津和野 新作なのに
矢吹  ホントに。
冨坂  これは紆余曲折あって。
前田  電話でよく稽古?会議したよね。
熊谷  LINEのグループ通話で。
鹿島  で、散々話したのがボツになって。まああるあるやけど。
冨坂  やったうえで、これはヤバいってなって。『切ない恋』っていうコンセプトは変わってないんだけど。最初もっとムチャクチャだったよね・・・(登場人物に)オオカミがいた。
熊谷  オオカミに育てられた狼男と・・・
矢吹  スマートスピーカー。
津和野 これツッコミの目線がなかったんだよね。
淺越  おれ今回関わってなくて。別現場と、文芸助手の仕事2つ抱えてて、それで電話で相談されたから「それツッコミ置いた方がいいんじゃない?」って。でも「置かない」っていうから。
津和野 そうそう。で、結局「ツッコミ役が足りないんだよねー」て言いだして。
一同  (笑い)
淺越  みんなツッコむ。
鹿島  ずっとツッコミの役割を置きたくない、って言ってて。
冨坂  いつからか危険なニオイがしてきたんだよな。
鹿島  みんなもっと前から思っててん!
冨坂  まあだから最終的には「ただツッコむ人」っていうより、シチュエーションコメディの形式に寄せた、っていう。どっちかって言うと。
津和野 そうね。結局やっぱりジャンプさんが(頑張った)。
熊谷  そうそう。
淺越  どうでした?初のコントレックスでのツアーは?
鹿島  ・・・自然の力を感じました。
一同  (笑い)
前田  今年の漢字の「災」。
矢吹  京都が豪雨で。
淺越  で、その初日が・・・
熊谷  公演中止。で公開リハーサル。無料カンパ制にして。
冨坂  われわれが着いたタイミングが一番ヒドくて。なんでたどり着けたのか謎だよね。
鹿島  むしろ現地組が来れないっていう。
冨坂  共演者で「避難してるから来れません」みたいな人も。
鹿島  避難先から来て避難場所に帰る、みたいな。
淺越  だから普通に災害だったんだね。で、名古屋が名古屋で・・・
熊谷  猛暑。
前田  記録的猛暑。
矢吹  「酷暑」だっけ?
津和野 「絶暑」。
冨坂  劇場にいる感じとしてはこっちのがキツかったよね。
津和野 空調システムがゼロに等しかった。
前田  穏やかな風が・・・
熊谷  キツかったからこそ、みんなで「なんとかしよう」っていう団結力はあったよね。
冨坂  劇場の1階が100円ローソンで、そこで凍らせた水を売ってて。お客さんに「そこで買ってから来てください」、とか。
矢吹  凍らせたおしぼり配ったりとか。
淺越  これはおれと冨坂しかわかんないかもしれないけど、国府台(高校)の文化祭、クーラー付く前の演劇ってそれで。9月の暑さで暗幕で遮光して、その締め切った教室で照明をガンガン焚く。
熊谷  ヤバっ。
津和野 集団自殺?
冨坂  外30℃以上あるのに、教室から廊下に出ると涼しく感じるという。
淺越  それこそ凍らせたペットボトルとか使ってたから。・・・参加したかったなあ。
一同  いやいやいや。
冨坂  でも『切ない恋』っていうシステムは1個武器を手に入れた感じがしてる。
前田  あ、でも淺越さん新宿のMCやったじゃん。「そんなことできない」とかいいつつ。
淺越  いや、あれはダークマッチ。去年やったひとり芝居のネタもやって。
前田  その言い方の違いでね。
津和野 チョロすぎるだろ。

沈がツッコミ倒すってのがなんか「いいな」って

淺越  じゃあ『全国コントレックス』こんな感じにして。次のアガリスクのイベントとしては8月の『アガリスク夏祭り』だったんだけど。『カンフェス』のご褒美として観劇三昧の店舗を1日お借りして。初めての試みじゃない?こういうインストアイベントみたいなの。
冨坂  でも「初めて感」はそんななかったかも。なんだろ。
熊谷  普段から物販とかやってるし、それぞれ準備してたからじゃない?輪投げ作ったり。
津和野 楽しかった。すげえシンプルに楽しかった。まだ取ってあるあのセット。
淺越  あとどうでした、榎並のギターは?
榎並  いっぱい弾きました。10曲くらい?リクエスト募ったらいっぱい来ちゃって。どうしよう、って思ったけど全員分やろう、って。それでメドレーを考えました。でも知らない曲が多すぎて・・・
前田  よくやったねえ。
榎並  曲を覚えるところからだったんで大変でした。
熊谷  何が知らない曲だったの?
榎並  えーと、「♪くーだらねえとつーぶやいてー」
一同  えー!
熊谷  ぞわってした!
淺越  よく忘れんだけど一世代違うんだよな・・・
矢吹  そうなんだよねえ。
熊谷  もうちょっと知らなそうなやつ来るかなって。
榎並  だから1から聞いて覚えて・・・
淺越  「1から聞いて」って。
榎並  「どこサビだろ?」って思いながら。
鹿島  ハハハ!
熊谷  そこだよそこ!
津和野 だって『ミッドナイトシャッフル』もわかんないもんね?
一同  (笑い)
榎並  わかんないです。
冨坂  
おれ当日の思い出があんまりないんだよ。
熊谷  書いてたから。
一同  (笑い)
熊谷  でもあれ面白かったよ。お客さんからキーワード集めて台本書くやつ。昼にお題集めて・・・
淺越  閉店までに書くっていう。結局締め切りおしたけどね。
冨坂  あれ難しいのが、お客さん結構来てくれてみんな対応してて。色んな情報が入ってくるから気が散るっていう。絶妙に執筆に向かない。
一同  (笑い)
淺越  大丈夫だって(言ってたじゃん)!。
津和野 そんなんばっかじゃん!
冨坂  あと書いてるブース、直射日光がすごい。窓際で暑すぎて書けない。
淺越  おれそのブースの前で古本交換やってたんだけど、ちょいちょい話しかけてきて。
鹿島  文芸助手やってたの?
淺越  そのくせ間に合わない。
津和野 あの作品が、沈ゆう子の最後のアガリスク作品に。
冨坂  あれ読み合わせもしてなくて。
熊谷  こういう感じでハイどうぞ、みたいな。
冨坂  声に出して読んだらお客さんにネタバレになっちゃうからコレどうしよう、て。
津和野 しょうもねえんだよ全部。
淺越  見切りが甘い。
冨坂  相談だけして稽古はしないで。
淺越  沈と・・・
熊谷  ツワとジャンプさんと、あと前田?
前田  そうそう。
冨坂  あれノー稽古にしてはなかなか。
熊谷  面白かった。
淺越  面白かった。
熊谷  沈がツッコミ倒すってのがなんか「いいな」、って。
淺越  8月31日付で沈が退団ってことになって。最後のイベントが・・・別にそのタイミングを図ってやったわけじゃなかったけど・・・まあ良かったのかな、って。で、9月がぽっかり空いてたわけですよ。
冨坂  え、なんもやってないの?
淺越  個人の動きはあったけど劇団としては。
熊谷  もう『わが家~』は動き始めてた。チラシの撮影したりとか稽古したりとか。
津和野 地味に忙しかった。
熊谷  天てれとかNHK関係は?
淺越  撮影は8月。だからこの辺に動いてたことが最近ちょこちょこ公開されてきた感じ。
矢吹  あと『ワオっち』のアフレコが始まったのも8月。
冨坂  おれマネージャー業務ばっかりやってた気がする。
淺越  劇団で動いてないときって、みんなどうしてるの?
熊谷  わたしは客演だったかな。8月にフィクションズあって10月にたすいちあって。6月のイルミナスも客演だし、1年間ずっとなにかやってた感じ。休みが全然なかった。
前田  あたしもピーチに出させてもらったのが10月。
冨坂  秋みんな客演してたよね。なんか。
淺越  榎並が?
榎並  11月ですね。エンニュイが。
佐伯  ・・・あたしヤリナゲの演出助手で。
一同  あー!
佐伯  (出演していた)塩原さんとすっごい困って。
矢吹  うわあ。
淺越  で、熊谷もフィクションズだし。
熊谷  ハハハ。
淺越  言っちゃうとイルミナスも。もうアガリスクが悪いんじゃない?
一同  (笑い)
前田  佐伯ちゃんが関わってた仕事、降板すごい多くなかった?
佐伯  多かったです。本当5現場くらい降板があって。あたしが呪われてるんじゃないかって。
淺越  「佐伯を使うとヤバい」って。
一同  (笑い)

淺越  ジャンプさんは?
矢吹  ・・・バイトしてた。
一同  (笑い)

「このネタをこういう風にやって欲しい」みたいに説明する言語が鍛わった

淺越  で、10月。番外公演だけど冨坂企画『みんなのへや・改』。冨坂が過去の作品をやってみるっていう。メンバーだれも出ずに。どうだった?
冨坂  楽しかったなあ、て感じ。楽しかったけど・・・なんて言うんだろうね。楽しいけど、『卒業式~』ほどヘビーじゃないから。で、『ナイゲン』も同じだったんだけど・・・いやもっとだな。・・・あんまこういうこと言わない方がいいのかも知れないけど・・・「こんな楽しい感じで演劇を享受してていいのか」って。
一同  (笑い)
熊谷  冨坂さんそういうこと思いがちだよね。「楽しんでいいのだろうか」みたいなこと。前ディズニーランド行った時も言ってた。
前田  言ってた!
冨坂  あれは「劇団でディズニーランド行くのが小恥ずかしい」っていうのが(あって)。「楽しんじゃっていいのかな」っていうのは、おれコントレックスがそうなの。
熊谷  苦しいじゃん!
冨坂  いや当日苦しいんだけど。
鹿島  われわれは苦しいんだよ!
淺越  でもちょっとわかる。
冨坂  なんか「演劇をライトに齧ってないか?」って。
熊谷  じゃあコントレックスと似たような感覚があったってことですか?
冨坂  まあね。稽古期間とか結構長かったから・・・コントレックスよりはちゃんと食べたけど。
鹿島  コントレックス以上本公演未満?
熊谷  どこまで身を削るか、みたいなこと?体重を乗せてることは乗せてるけど、『卒業式~』とかは「ぐわぁ!」って身を削ってたけどそうじゃなくてもできた、みたいな。
淺越  なに?「血を流さなきゃ演劇じゃない」みたいなヤバいやつ?
熊谷  血を流さなくても演劇ができた。
冨坂  うん。だから6月といい・・・なんだろ、健康的に演劇をやれた気がする。
一同  (笑い)
熊谷  ・・・よかったねぇ。
前田  酸素カプセル必要ないね。
淺越  あんま本公演やらない方がいいんじゃない?
前田  そうやって世の主宰たちは個人企画に走るんだろうね・・・
津和野 でもやらないとやらないで「生きてる感じがしない」みたいな。
冨坂  ・・・うん。
淺越  またこういう企画やるの?
冨坂  うーん。
淺越  好評みたいだったし。
冨坂  どうしようかね。なんか・・・劇団にこういう経験をおれしか持ち帰ってないじゃない?なんかもったいない感じも。
熊谷  でもそれは客演と同じじゃないですか。いいことだとは思いますけどね。
淺越  あと、こういう昔の作品は観てない人多いじゃない?言うと現メンバーも知らない時代の。ジャンプさんが出てたくらいでおれもこれは出てないし、鹿島も加入前でしょ?
鹿島  (アガリスクを)初めて観たやつ。
矢吹  これ観て入ったんだよね。
淺越  その辺の作品をやったら?て言われるし。思うし。
鹿島  それは思う。
冨坂  まぁ6月にイルミナスをやって、そのあと『ナイゲン』のネタを使ったワークショップとかも何回かやって、10月のコレでほぼ初めましてのメンバーでやって。その中で・・・なんて言うんだろう「このネタをこういう風にやって欲しい」みたいに説明する言語は、ちょっと鍛わったかな、とは思う。
矢吹  うん、演出力としてね。
冨坂  その辺のことを役者に伝える言語・・・「前衛のツッコミと後衛のツッコミがあってですね」とか。そういう話は、この時期に掴んだのかも知れない。
熊谷  わたしたちだと「いつものアレ」とかで伝わることが(外部だと)伝わらないからね。
冨坂  逆に『ナイゲン』終わった後の『切ない恋』の話の早さったらなかったからね。大体みんなやることわかってるじゃん。ネタ作りの段階でそういう話もしてるからなんだけど。
一同  あー。
冨坂  他でやると初めましての人に「このネタはこういう風にできていてこういう仕組みになってるからそれを理解してやってね」みたいなことを説明するわけですよ。「このネタの使い方を覚えてね」とか。アガリスクの場合だと台本持ってきた段階でみんなそのネタを知ってるんだよね、新作でも。いっしょにああだこうだ、「ココこうしたい」みたいな話をしているから。それを、確認できたよね。
津和野 セットアップができてる。
冨坂  あとは路上演劇祭?淺越と榎並とで(出演)。
淺越  下北沢の触れます?
熊谷  カレーを食べれなかったやつ。
榎並  あー。
熊谷  路上っていうかシモキタの工事中?みたいなところで。
淺越  朝行ったときの絶望感。
熊谷  びっくりしたもん。ステージみたいなのあんのかな、って(思ってたから)。
鹿島  地面に敷いてあるシートを焼酎とかの瓶で押さえてあって。
淺越  「路上ですらねえじゃん!」って。戦後の青空教室みたいな。
熊谷  しかも朝の・・・
榎並  11時半から。
冨坂  朝行って「誰もいねー!」って。
榎並  寒いし雨も降ってきちゃったし「どうしよ」って。
淺越  でも結構お客さん来てくれて。
冨坂  助かった。
前田  『エクストリーム(・シチュエーションコメディ)』だけじゃなくてその後のMCも大変そうだった。
榎並  急に決まって。
津和野 え、淺越さんMCやったんですか?
淺越  ・・・ダークマッチ?
鹿島  出た。
淺越  『エクストリーム~』どうだった?
榎並  ようやくできたんで。
熊谷  1年越し?
津和野 1年腰?
鹿島  ハハハ!でも去年(やるの)嫌すぎて号泣してたもんな。
一同  (笑い)
榎並  これ使っちゃダメだよ。
津和野 「これ使っちゃダメだよ」まで使っちゃうから。
熊谷  イジワルー!
榎並  ホントいじわる。キラい!
一同  (笑い)
淺越  で、マジなところどうでした?
榎並  楽しかった。やってるときはマジ大変でしたけど。
津和野 それはそうよね。
榎並  淺越さんにおんぶにだっこで。
淺越  そんなことないでしょ。
榎並  でもリードしてもらって。もう途中から「いーや、好きにやろう」って。「全部やってくれるだろ」って。
熊谷  知り合いが来てくれてたんだけど、『エクストリーム~』って「もともと5人の芝居を2人でやりまーす」て始めるじゃん。マジでそうだと思ったらしくて。
一同  (笑い)
鹿島  すごいな。
熊谷  「あれどうなってるんですか」って。「いや台本だよ!」そしたら「ダマされたくやしー!」って。
前田  いいお客さん。
熊谷  そんな人いるの、って衝撃を受けました。
津和野 ドラマ観てるおばあちゃんだよ。
熊谷  なんか「照明(と書いている帽子)」が落ちちゃったりしたんでしょ?そういうハプニングもどこまで(本当)なのかわからないって。虚構のハプニングもあるわけじゃない。
淺越  これ言っちゃっていいのかな、榎並1個仕掛けたでしょ?
榎並  仕掛けました。
鹿島  あたし気付いたやつでしょ?
榎並  そうです。
淺越  わざと間違えるシーンあるじゃない?ヘンリーとブレンダを。それを2回重ねたの。
榎並  稽古で1回やったんですよ。ヘンリー(の帽子)被ったまま「あたし今ヘンリーでいいんですよね?」ってセリフを「あたしブレンダでいいんですよね?」って(間違えた)。で、違う違うってなって。で、本番の空気的に「これイケるかな」ってなって。本番でやったら、淺越さんが稽古でやったのと同じ返しをしてくれて、お客さん笑ったから「大丈夫かな」って。
淺越  あの場で「こいつアドリブぶっこみやがった」って。
榎並  でも本当の間違いだって思った人が多かった。
一同  (笑い)
津和野 そりゃそうでしょ。
淺越  それが正解だから。
津和野 斜に構えすぎでしょ、「あれワザとだな」ってお客さん。
淺越  でもあれ助かったんだよね、実際。あれでお客さんの反応変わったから。だから普通に「スゴいな」って。
熊谷  やるやん。
淺越  だから・・・おんぶにだっこじゃないでしょ。
榎並  やったー!・・・やだ泣いちゃう。
津和野 抱こうとしてる!「おんぶにだっこ」しようとしてるぞ!
淺越  いやいやいや。
熊谷  それはヒドい。
榎並  ・・・キラい!

あのタイム感でネタにできたのは、この1年間ハイペースでコントレックスやってきた成果

淺越  で、『コントレックスVol.21』があって。だから今年3回もやってるんですよ。
冨坂  前もっとやってたけどね。
淺越  隔月だったからね。
冨坂  Vol.21は新作(『私の父の軽トラが』)と、『賽の河原』か。
淺越  女性だけで新作は、初めてかな?
津和野 ・・・出てたけどね?
冨坂  まあね。
津和野 「こんなやんの!」って思ったもん。「聞いてた話と違う!」って。
冨坂  おれも「あれ?」って思った。書いてて。
津和野 でも楽しかったけどね。
冨坂  あれあのときしかできないのもったいないよなあ。
熊谷  時事ネタはね。
淺越  あのタイム感で・・・ハロウィンで起こったことをあの時期にネタにできたのは、この1年間ハイペースでコントレックスやってきた成果だと思う。このタイム感でネタ作って稽古して、って劇団でしかできないと思うし。
冨坂  お笑いコンビのネタの作り方みたいだね。
津和野 そうね。
冨坂  なにも(アイディアが)ない状態でばっと集まって「最近なにか気になることありました?」っいうのをホワイトボードに書き出して。榎並さんが言い出したんだっけ?
熊谷  わたしが「軽トラが」って言った。でゆきちゃんが・・・
榎並  それで娘が多発って。Twitterで。
冨坂  おれは今年ソリッドシチュエーションとサイコメトリーができたから(よかった)。
津和野 あと『賽の河原』の話もいいですか?
冨坂  『賽の河原』、あれ楽しいよね。
津和野 楽しい。
冨坂  おれすげえ好きだわアレ。
熊谷  ゲストとして伊藤(圭太)さんにも出てもらって。
津和野 あれ初演やったときしんどかったんで。あのとき新作4本だったじゃん。
鹿島  そうだ!
前田  『詭弁三兄弟』!
津和野 で最後の「ドン」っていうのが・・・『賽の河原』が台本なかったから。稽古もあんまりできなかったじゃないですか。
淺越  あれセリフ長いんだよ・・・
津和野 前半のストレスすごいじゃないですか。
淺越  序盤の映像を見返したわけですよ、初演時の。そしたら、おれとツワ噛みまくってるんだよね。
一同  (笑い)
津和野 やばいやばい。
淺越  異常に噛んでたよね。
津和野 転んだことで更に転ぶみたいな。でも今回はすでにやってるし。稽古期間も(あった)。だから前よりも楽しくできた。
冨坂  伊藤さんもすごいハマってたしね。
榎並  伊藤さんとジャンプさんのサイズ感が可愛くて。
鹿島  2人そろうとアニメみたいやな。
津和野 あと『切ない恋』もそうなんですけど、音楽が鳴って前に出てくの、気持ちいいんすよね。
一同  (笑い)
冨坂  普段やらないからね。
淺越  あれ楽しいよね。群読みたいなやつ。
冨坂  曲流れてスポット当たってツラきって、ていうの気持ちいんだよね。
津和野 しかもそれをなんだろう・・・「われわれ本気でやってないですよ?」っていうスタンスでやれるから。
一同  (笑い)
鹿島  より楽しい。
淺越  「なにコイツら酔ってんだよ!」って言われないから。
津和野 コントならね。
冨坂  その辺の欲をコントで晴らしてる部分はある。
淺越  12月なるともう『わが家の最終的解決』の稽古が始まって。あと『ぽん太会合』というイベントに参加して。急遽Xとして塩原参戦も。
矢吹  久しぶりのオリジナルメンバー。
鹿島  オリジナルって言うとあれやけど。
淺越  1時期ずっとやってたメンバーで。
冨坂  劇場が2013年みたいだった。
熊谷  同窓会みたいだったね。
冨坂  客席も含め「5年前のシアターミラクルだ!」って。
淺越  コントレックス始めたばっかりのとき。
冨坂  コントレックスに1番出演してるのがコーヒーカップオーケストラかトリコロールケーキかな?
鹿島  なんか不思議な空間やった。あと、わたしコーヒーの稽古観に行って。そしたら数年ぶりとは思えない合致感。
津和野 劇団ってそういうのいいよね。
淺越  やはりコーヒーは同期っていうか。あとは『時かけ』のモデルになった国道58号戦線とか(コメディユニット)磯川家とかも。
冨坂  みんなもういねえじゃねえか!
一同  (笑い)
熊谷  だから頑張らないと。
鹿島  やっぱりアガリスクと関わると・・・
津和野 出た。疫病神。
淺越  あとは夏くらいからずっと作ってた『ワオっち!ショートアニメ』が公開になったり。これもずっと昔アガリスクが作ってたフラッシュの流れがあって。やっといてよかったなあ、と。
冨坂  大体同じメンバーで作ってるからね。どこまで言っていいのかわかんないけど。
津和野 たまたま。たまたま才能のある連中が集まったらそういうことに。
一同  (笑い)

やろうとしてることが初演と違う部分、その化学反応が面白い

淺越  どうですか?『わが家~』始まってみて。
熊谷  ・・・楽しいですけど。
淺越  楽しいですか?
熊谷  楽しいですよ?楽しいけど・・・「続きが気になるな」って。
一同  (笑い)
矢吹  まあこれから大きく変わっていくハズですからねえ。
津和野 こっからなんだよなあ。
熊谷  まあ急遽、って形で主役のハンスが(斉藤)コータくんになって。それがまた面白いな、って。
矢吹  新しく作ってる感じが(する)。
鹿島  ハンスが変わったから、当たり前なんだけどそれによって、ゆかちんのエヴァとの関係性が全然変わるから。
津和野 あと、そもそも(作品として)やろうとしてることが初演と違う部分があって。その化学反応が面白いっすよね。
冨坂  『時かけ』より再演感がない。より新作っぽいという意味で。
鹿島  『時かけ』→『時かけ2』以上、『紅白』→『卒業式』未満。
熊谷  『時かけ』って大きく変わったのは中盤以降じゃないですか。『わが家』は1話から台本のレベルでだいぶ変わってるから。新キャラが来たり。
淺越  ・・・『時かけ2』ってイメージ的には「分岐」なんだよね。
津和野 なるほど。
熊谷  それこそパラレルワールドみたいな。
冨坂  途中から話が分岐してる。
淺越  でも『わが家』はそうじゃない。
鹿島  もう別の話。
淺越  だから「再解釈」というか、「再構成」してる感じが(ある)・・・どう?手応えとしては?
冨坂  ・・・初演で面白かったところはちゃんと面白い。
矢吹  いや「変わった」って話をしてるのに!
冨坂  変わったところは・・・えーとねえ・・・(沈黙)まあ今回のが絶対面白いでしょ。
一同  (笑い)
淺越  それを口ごもるなよ!
前田  そうであれ!
熊谷  すごい。誰でも言えそうなこと言った。
津和野 関係ないおっさん呼んでも言える。
冨坂  なにが変わったのか・・・難しいね。
熊谷  言っちゃうとまだ完本してないんだから、「どうしたいか」とか。
冨坂  「もうちょい大人にしたい」ってのがある。「大人にしたい」ってのと「ラブコメにしたい」っていうのが(ある)。
淺越  大人ってのはあれでしょ?対象年齢というか・・・
冨坂  そうね。だから『七人の語らい(/ワイフ・ゴーズ・オン)』の笛を吹かなくても大丈夫にしよう、ってのはある。
熊谷  それは言ってたね。
冨坂  あの「笛」を内面化してやりたい。
熊谷  「みんな笛持っといてね」ってことでしょ。
津和野 今(稽古で)鳴ってないですか?大丈夫すか?
冨坂  ・・・今ちょっと鳴ってるところも・・・あ、でもこの間の稽古で笛を注意してネジを締め直したから(大丈夫)。
淺越 あと笛ともう一方で(『七人ワイフ』の)「ジョン」もチラつくよね。
熊谷 「これコメディですよね!?」って。
鹿島 「笛」VS「ジョン」。
淺越 だから「笛」と「ジョン」をわれわれは持ちながら(やらなきゃならない)。だから呪いだよね。
前田 だけどジャンプさんとコータさんのコンビが・・・
矢吹 だってコータさんと組んだらそうなるよ・・・
一同 (笑い)

このメンバーでものを作って、このメンバーで稼ぎたい

淺越  これで1年間振り返ってきたけども、まとめとして2019年の抱負をそれぞれ。「どういう年にしたいか」という話を。じゃあ佐伯ちゃんから。
佐伯  Twitterとかでもチラホラ言ってるんですけども、就職を4月からすることになりまして。現場に出るのは1月(の『わが家』)が最後になるかと。それ以降も裏でゴソゴソするとは思うんですけど。
熊谷  ゴソゴソって。
佐伯  なので、今後どれくらい演劇に関われるかわからないですけど、絶対に関わりたいとは思うんで、どこかしらにはチラっていると思うんで。
冨坂  だから「受付にいつもいる人」ではなくなる。
佐伯  そうなんですよ。すごい寂しくなる。
淺越  だからぜひ佐伯ちゃんファンは『わが家』に。
津和野 こぞりこぞって。全通。
佐伯  でも「仕事イヤ」ってなったらすぐに戻ってくるので。
一同  (笑い)
淺越  すぐイヤになって欲しい。
津和野 こちらとしてはね。

淺越  ジャンプさん。
矢吹  まずは『わが家』を成功させることが第1なんですけど。でも『ワオっち』もこれから続くじゃないですか。
津和野 あ、でもジャンプさん降板らしいですよ?
矢吹  えー!結構評判いいって聞いてたのにー!(編註:もちろん津和野のウソです)
一同  (笑い)
矢吹  でも実際、そういうね、公演以外の動きも増えているので、みんなそれぞれもそうなんだけど、劇団で動いていけたら・・・そのなかで自分に何ができるか。まあなんもできないんですけど。
一同  えー!
淺越  言うなよ!
矢吹  まあみんなで頑張っていきましょう・・・と思います。

淺越  前田。
前田  個々で『ワオっち』だったりテレビだったり・・・はあるけど、劇団と言うか全員でなんか。
冨坂  全員はなあ。
前田  でも全員で映像作品に出たいなあ。1番出たいのはCMなんですけど。
津和野 全員でCM?
冨坂  どういうコンセプト?
前田  わかんないですけど。なんか街の人とか?
津和野 じゃあ天気予報の後ろの方で・・・
一同  (笑い)
前田  そういうんじゃなくてちゃんとマネーをもらって・・・
津和野 マネー。
鹿島  あ、劇団のCMって面白そうじゃない。
熊谷  え、別のアイディア?
津和野 あー。面白いかも。
鹿島  劇団パンフみたいな。
淺越  「1分でわかる○○」みたいな映像多いもんね。
冨坂  30秒くらいかなあ。
前田  ・・・あたしが言ってるのはマネーを・・・
津和野 こいつマネーの話しかしねえ!

淺越  じゃあ津和野。
津和野 体調を整える、ですかね。
前田  そんなに悪いの?
津和野 もともとアレルギー性鼻炎で。それが風邪とコラボして。それで・・・あと、なんだろうなあ・・・あと肝臓の数値が。
一同  (笑い)
津和野 やっぱり肝臓というのは「沈黙の臓器」と言われてるので。あとでドン、っと来るのは避けたい。やっぱり長いこと、ずっとお酒を飲んで生きていきたい、ってのがあるので。
熊谷  人生の抱負?
冨坂  60代の発言。
津和野 でもやっぱり舞台も含めて芸能活動の資本は身体ですから。
冨坂  これメチャメチャ心配されると思うよ?読んだ人に。
津和野 そう?じゃあ・・・ハッピーライフ!
一同  (笑い)!
淺越  ツワはあと今年メディアでの出演も多かったじゃん?
津和野 そうなのよ!
淺越  そういう話をして!
熊谷  健康の話長くね?
冨坂  編集したら1行だわ。
津和野 今年はCM・ドラマとか増えてきたんで。もちろん演劇もね。
淺越  そのためには身体がね。
津和野 元気に頑張ります。

淺越  じゃあ次行きましょう。熊谷。
熊谷  なんか・・・いいペースで演劇がやりたい、ってのがありますね。2018年は頭からお尻までギュウギュウだったので。自分の時間が全然なくて・・・だからプライベートと演劇の両立、っていうのかな。
津和野 忙しくし過ぎない、みたいな?
熊谷  あとは、「一球入魂」っていうか。ポイントでポイントでドーンってやればいいのかなあ。
津和野 また野球で例えてくる。
熊谷  あとは・・・今年引退すると思ってた福浦さん(編註:千葉ロッテ所属の福浦和也選手)が引退しなかったので、また来年も行かなきゃいけないし。そこに照準を合わせて演劇とプライベートの両立を。
淺越  なんかさっきから今年ツラそうなやつ多くない?
熊谷  ツラくはなかったよ。楽しかったけどね。

淺越  鹿島は?
鹿島  ツワといっしょやねんけど・・・
前田  また身体!?
鹿島  楽しく健康に生きたい。
津和野 プロレスは?
鹿島  プロレスは・・・今年小幡選手(編註:ZERO1所属の小幡優作選手)が復帰すると思うので。
前田  じゃあ観に行かなきゃ。
鹿島  それがあるんで。あと1月1日からゼロワンは興行がありますんでぜひ・・・
淺越  いや1月1日にはこの記事間に合わないから!
鹿島  ・・・そんな感じです。
津和野 どんな感じ!?
淺越  今のところ健康にプロレスを観たい、だけど。
鹿島  でもやっぱり健康が・・・
前田  もうみんな老いが・・・
鹿島  ・・・当たり前じゃないんだな、って。
淺越  なんか健康番組みたいな・・・
津和野 にんにく卵黄!?
淺越  青汁とか。
津和野 ドラマから突然・・・
淺越  「そんな鹿島さんの健康の秘訣は」ってヤツ。

淺越  榎並。
榎並  卒業ですね。『わが家』の前にテストがあるんですね?それが・・・
前田  大変なの?
榎並  イケるとは思うんですけど。インフルエンザとかになると・・・
淺越  また健康かよ!
矢吹  また結局「健康が大事」って話?
榎並  ラストの稽古オフ日がテストなんですよ。ちょっと怖いけど。頑張る。
津和野 『榎並の最終的解決』。
榎並  で、卒業したらライブ行きまくります!
前田  ・・・(卒業)できればね。
榎並  できますー!
淺越  来年のこの企画でも同じこと言ってたら面白いよね。
榎並  卒業します!で、ライブも行ってお芝居もいっぱいやりたいです。

淺越  で、おれは・・・珍しく2018年は外部での動きが多かったので。なので・・・ありがたいことに文芸助手の仕事とかも繋がってるので。だから変な話、2019年の目標は「劇団に依存しない。劇団がなくても生きていけるようにすることが目標かな。劇団がなくてもいいようにした上で、劇団を続ける方が健康的じゃないか、って。それで劇団に還元できれば。
津和野 で、来年のこの企画のときにはもういなくなってるっていう。
一同  (笑い)
鹿島  依存してない!
熊谷  そういうこと!?
淺越  いやいや。でも、いつでもやめられるようにした状態で続けるのが1番ちゃんとしてるんじゃないかって。
津和野 なるほどね。

淺越  じゃあ最後に冨坂。
冨坂  
今年『卒業式~』って本公演1本で、他の活動色々やったじゃないですか。『ワオっち』みたいな劇団員でゴソっと外から話をいただいたりしつつ。で、ある程度キャリアを重ねた劇団って公演の数が減ってペースが落ちて、ってあるじゃないですか。
淺越  個人の活動が充実してるからこそ、だけどね。
冨坂  あれってあんまり好きじゃないな、って思ってたの。で、アガリスクは今年1本しか打ってないけどあんまりそう見られてなんじゃないか、って。劇団として排気量が落ちずにやれてるんじゃないかなあ、って思うんだけど。この形・・・この形結構いいのではないか、ってちょっと思っている。本公演は1本すごい大変なやつをやって・・・
熊谷  血を流しながら。
冨坂  それ以外で、なるべく劇団員固まって色々やる。個人でそれぞれ経験を積むのもいいんだけど、どうせだったらこのメンバーで、余所で発表するとか仕事をもらうとかっていう形のを増やしていきたい。2017年の『時かけ2』終わったくらいからそう思い始めてて。意識してそういう活動をしようかと思ってたんだけど、ちょっとずつ形になってきたんで。基本この路線を、2019年もやっていって。このメンバーでものを作ってこのメンバーで稼ぐ、みたいなことをやりたい。・・・マネーの話になっちゃうけど。
前田  マネーですね。
一同  (笑い)
津和野 いや「結局は」みたいに!まとめじゃないから。
淺越  2018年のまとめは「マネー」。
津和野 汚え劇団!
冨坂  でも「何人かで作品作りつつ、本公演の準備をする」、ってできそうじゃない?というか2018年がそうだったし。たぶん今後もそういう作り方になってくと思う。それが・・・「大人として演劇をやる」ってそういうことじゃないかしら。

<了>