制作・佐伯凛果の退団について

制作の佐伯凛果が2025年12月末日をもってアガリスクエンターテイメントを退団したことをご報告いたします。

1月下旬に上演した『さらば曽古野遊園地』では当日運営をお願いしていたこともあり、それが終わってからの発表という形になりました。

下記が本人から応援してくださった皆様へのご挨拶です。

アガリスクエンターテイメント退団のご挨拶(佐伯凛果)
2025年12月末をもちまして佐伯凛果はアガリスクエンターテイメントを退団いたしました。
なんでこのタイミングで挨拶文?と思う方もいらっしゃると思います。すでに1か月ほど経ちましたが、いまだに実感がなくこのご報告の文章もなかなか書き出せずにおりました。

入団してから約10年。 私の東京での生活はアガリスクエンターテイメントとともに過ごしてきました。
2015年6月に上京し、同年の「黄金のコメディ・フェスティバル」を観劇。終演後に「劇団員は募集していますか?」と声をかけたことが、始まりでした。
得体の知れない人間を温かく迎え入れてくださったこと、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
就職をしたり少し距離を置いた時期もありましたが、それでも長い時間を劇団・劇団員のみんなと共に歩んできました。
退団を決意した理由は、あらゆる方面で中途半端なままでいることへの違和感でした。
器用に同時並行で物事を進めることが得意ではなく、目の前の業務に追われる日々の中で、仕事における目標や自分の生き方といった部分が少しずつ曖昧になっていく感覚を年々抱くようにもなっていました。
特に劇団の経理業務において付け焼き刃の仕事をしている自分が許せず、このままでは良くないと思い切って劇団を辞めて税理士資格の取得を目指すことを決めました。
時間がかかると思いますが、将来的には演劇界にも還元できる道だと考えています。

また、制作という仕事に飛び込んだ当初から「アガリスクエンターテイメントを辞めるときが、演劇制作を辞めるとき」だと思っていました。
演劇は今も変わらず好きですが、改めてこの時がくると私は“アガリスクエンターテイメントの制作”をやりたかったのだと実感しました。
そのため、制作業務についても現在お引き受けしているお仕事をもって終了する予定です。

とっても寂しいですが決別ではありません!
いま目指している目標を達成して、何かしらの形でまた何かで演劇に関わることができたら嬉しいです。

これまで支えてくださったお客様、関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
そして今後とも、アガリスクエンターテイメントを何卒よろしくお願いいたします。

2026年2月1日佐伯凛果

佐伯さんとの出会いは(本人も挨拶文で書いていますが)、2015年の夏に参加した「黄金のコメディフェスティバル2015」を観客としてふらっと見てくれたことでした。終演後に「手伝いたい」と言ってくれたのに甘えて、直後の公演『ナイゲン(全国版)』では京都公演も東京公演も手伝ってもらい、その打ち上げにて「制作として劇団に入りたい」と言ってくれて、とても嬉しかった(鹿島さんは泣いてました)のと同時に「本当にいいの⁉︎」と戸惑った思い出があります。そんな思い切りと行動力でした。

その後、制作として様々な公演を共に作り、劇団でも劇団外の現場でも、お客様にとっては親しみやすく、座組みからは頼りにされる制作として活動してきたと思います。イベント関係の会社に就職していた時期も、働きながら日々の劇団運営を支えてくれ、近年では会社となったアガリスクエンターテイメントの経理を(本人には思うところがあるようですが)かなり本格的に仕切ってくれました。

いなくなってしまうのは痛手だし、何より寂しくもありますが、佐伯さんの決断力と行動力を尊重し、送り出したいと思います。
1月の公演も一緒に行い、この後の『汗が目に入っただけ』も参加してもらうので、12月末退団と言ってもまだ実感が湧いていないのが正直なところです。
思えば、最初にアガリスク作品を見てもらったのがシチュエーションコメディを解体する『七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)』で、最後に一緒に行う作品が「エクストリーム・シチュエーションコメディ(kcal)『汗が目に入っただけ』」というのも、運命的なものを感じます。

一旦、お別れとなりますが、ジョブチェンジしてまたご一緒できる日に期待すると共に、税理士となった佐伯凛果にきちんと仕事を頼める団体にならねば…という思いを新たにしました。

今まで公演の受付で関わって下さったお客様、作品づくりで関わってくださった関係者の皆様に感謝を申し上げると同時に、佐伯さんの健康とご多幸を祈ります。
今までありがとうございました!(そして最後のカロリーもよろしく)

アガリスクエンターテイメント 冨坂友
劇団員一同